オランジェットとは?特徴や作り方、美味しく楽しむコツを紹介
バレンタインデーやホワイトデーの季節になると街の洋菓子店やチョコレート専門店でよく見かける「オランジェット」。
チョコレートの甘さの中に柑橘の爽やかさほろ苦さが加わり、上品で大人な味わいのお菓子です。
今回はそんなオランジェットの特徴、家庭でもできる簡単な作り方、
美味しく楽しむコツなどをご紹介します。
また、バレンタインデーやホワイトデーなどのギフトで相手に喜んでもらうために
注意しておきたい選ぶポイントもあるので必見ですよ!
■目次
1.オランジェットとは?
2.オランジェットの作り方
3.オランジェットをより美味しく楽しむコツ
4.ギフトにオランジェットを選ぶときの注意点
5.伊藤農園での柑橘の取り扱い
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1.オランジェットとは?

オランジェット(Orangette)とは、オレンジピール(オレンジの皮)を砂糖漬けにし、
チョコレートをコーティングしたフランス発祥の伝統菓子です。
一般的に輪切りにしたものと細長いスティック状にしたものの2種類の形があります。
チョコレートの優しい甘さ、オレンジピールのほろ苦さ、オレンジの皮のさわやかな香りが絶妙にマッチした、
他のお菓子にはないちょっと大人な味わいになっています。
オランジェットは、チョコレート専門店や洋菓子店で冬の定番商品として販売され、
バレンタインデーやホワイトデーのギフトとしても人気が高く、冬のイベントを彩るお菓子として親しまれています。
使用される柑橘の種類
オランジェットという名前から、オレンジの皮を使用するお菓子とイメージがもたれやすいですが、
オレンジ以外の柑橘の皮で作ったものもオランジェットのお菓子です。
例えば、以下の柑橘類も皮を砂糖漬けにし、チョコレートでコーティングすれば立派なオランジェットのお菓子になります。
・甘夏
・はっさく
・レモン
・ゆず
・グレープフルーツ
2.オランジェットの作り方

オランジェットは、家庭でも簡単に作ることができます。
ポイントは以下の3つです。
・3回に詰めること
・完全に乾燥させること
・仕上げにチョコレートを使うこと
それでは、オレンジオランジェットの作り方をご紹介します。
材料
・ オレンジ 1個
・ グラニュー糖 70g(a:35g b:35g に分ける)
・水 150ml
・板チョコレート (お好みの種類) 1枚
作り方
1.オレンジはスポンジやたわしでしっかり水で洗います。
2.あく抜きのために竹串を使い、30〜50箇所ほどオレンジを軽く刺して穴を開けます。
※深く刺しすぎないように注意しましょう。
3.鍋にたっぷりの水(材料外)を入れ、沸騰させて穴を開けたオレンジを入れ再沸騰させます。
弱火で2〜3分間ゆでます。
※オレンジが浮かないように箸で押さえましょう。
4.茹で終えたら冷水に入れてオレンジを冷まします。
5.5㎜の厚さに輪切りでスライスします。
6.鍋にスライスしたオレンジ、グラニュー糖a:35g、水150mlを入れ、中火にかけます。
沸騰してきたら、クッキングシートで落し蓋をし弱火で15分煮て火を止めます。
7.鍋が熱いうちに残りのグラニュー糖b:35gを加えクッキングシートの落し蓋を被せてそのまま冷まします。
8.冷めたら、再度中火で沸騰させ、沸騰後は弱火にして落し蓋をしで10分煮ます。
煮たら火を消し、そのまま冷まします。
9.再度中火にかけ、沸騰したらす弱火にし落し蓋をしたまま、10分煮ます。
煮たら火を消しそのまま冷まします。煮汁ほんの少し鍋底に残る程度で少しとろみがつき、オレンジが透明に透き通っていれば良いです。
※煮詰めすぎは、乾燥がしにくいため注意が必要です。
10.網に置いて煮汁を軽く切り、オーブンを100℃で予熱しておきます。
11.天板にベーキングシートを敷き、煮汁を切ったオレンジを並べ、100℃で予熱したオーブンで20分焼きます。
12.一度オーブンから取り出し、オレンジをひっくり返し、再び100℃のオーブンで20分焼きます。
13.焼き終わったら網の上に移し、乾燥させます。べたつきがなくなればOKです。
14.チョコレートを湯煎で溶かします。
15.冷めたオレンジの皮をチョコレートでコーティングし、クッキングシートの上に並べて乾燥させれば完成です。※お好みでピスタチオやドライクランベリーをトッピングするのもおすすめです。
3.オランジェットをより美味しく楽しむコツ
オランジェットの使われているチョコレートで選んだり、一緒に飲む飲み物を選んだりすることで、
自分の好みの味わいを見つけることができ、よりオランジェットを美味しく楽しめます。
自分が楽しみたい味わいをチョコレートと飲み物から見つけてみてください。
チョコレートの種類で楽しむ
オレンジをコーティングしているチョコレートの種類で味わいは変化します。
・ビターチョコレート:カカオのほろ苦さが特徴のビターチョコレートは、柑橘類の苦味と相性抜群です。
オランジェットの風味をより深く、大人な味わいに仕上げてくれお酒にもよく合います。
・ミルクチョコレート:甘くて優しいミルクチョコレートは、程よい甘さと柑橘の酸味や苦味をバランスよく楽しめます。
・ホワイトチョコレート:まろやかな甘さが特徴のホワイトチョコレートは、柑橘の苦味が苦手な方におすすめです。
飲み物と楽しむ
オランジェットは、そのままでも美味しく召し上がれますが、お酒や紅茶などの飲み物と組み合わせるとより美味しく楽しめます。
定番の飲み物はお酒です。柑橘の爽やかさ、ほろ苦さ、そして芳醇な香りが楽しめるオランジェットが、
お酒にぴったりなのです。
特に、白ワインや赤ワインとの組み合わせがおすすめ!また、ブランデーやウィスキーといった、
より深みのあるお酒とも合わせやすく、お酒好きにはたまらないスイーツと言えるでしょう。
アルコールが苦手な方は、紅茶やコーヒーの組み合わせがおすすめです。
紅茶と組み合わせるとフレッシュなオレンジの香りからフルーツティーのような、奥深い香り楽しめます。
そして、チョコレートとの組み合わせが定番のコーヒーですが、オランジェットとの相性も抜群なのです。
4.ギフトにオランジェットを選ぶときの注意点

オランジェットはバレンタインデーやホワイトデーに人気であり、ギフトにふさわしいスイーツです。
しかし、オランジェットはピールの種類やチョコレートの種類などで大きく味わいが変わってくるので
バレンタインデーやホワイトデーのギフトとして選ぶときは、事前に相手の好みをリサーチしましょう!
特に以下の4つのことを贈る相手のことを考え選んでみてください。
・ピールの種類・産地
・チョコレートの種類
・アルコールの有無
・賞味期限
ピールの種類・産地
オレンジやレモン、ゆずなど使用しているピールの種類で味わいが大きく変わるので、
購入する際は柑橘の種類を確認しましょう。ちなみに味わいの特徴は次の通りです。
・オレンジピール:苦味と酸味
・レモンピール:強い酸味
・ゆずピール:ゆず特有の爽やかな香りと風味
さらに、安全面から国産のものが好みの方もいるので、産地も確認しておきましょう。
チョコレートの種類
コーティングのチョコレートの種類はビターチョコレートやミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなどがあります。
好みの甘さのチョコレートを選ぶことが大切です。
お酒やブラックコーヒーが好きな方にはビターチョコレートのオランジェットを。
甘党の方にはホワイトチョコレートがおすすめです。
アルコールの有無
オランジェットは柑橘の皮を洋酒に漬け込んで製造される場合があります。
そのため、アルコールが苦手な方へのギフトの場合は、アルコールが含まれていないか確認しましょう。
賞味期限
オランジェットは乾燥フルーツであること、砂糖に漬け込んであることで日持ちがするお菓子ですが、
ギフトの場合は相手に迷惑がかからないよう十分な賞味期限があるか確認しましょう。
手作りのオランジェットの場合:常温で1週間程度
販売のオランジェットの場合:40日~60日程度 ※製造会社によって異なります。