みかんな豆知識

春の柑橘を徹底比較! 味の違いを楽しもう

春は柑橘の美味しい季節!
スーパーや直売所でもさまざまな種類が並び、どれを選べばいいのか迷うこともありますよね。

・「見た目が似ているけど、味や食感はどう違うの?」
・「甘い柑橘が好きだけど、どれを選べばいい?」

そんな疑問にお答えします。

柑橘は品種ごとに甘みや酸味、香り、果肉の食感などが大きく異なります。

今回は、春に旬を迎える代表的な柑橘8種類(はっさく、甘夏、ポンカン、いよかん、きよみ、ネーブル、不知火、はるみ)
をピックアップし、それぞれの特徴やおすすめの食べ方を詳しくご紹介します。

食べ比べると、新しいお気に入りが見つかるかもしれません!

ぜひ、この記事を参考にして、春の柑橘を存分に楽しんでください。

■目次


1.あなたにピッタリの柑橘はどれ?おすすめリスト
2. それぞれの柑橘の特徴と魅力
3.食べ比べてお気に入りを見つけよう!
4.伊藤農園での柑橘の取り扱い
5.関連記事


上記、テキストをクリックすると項目にジャンプします。

1.あなたにピッタリの柑橘はどれ?おすすめリスト

酸味とほろ苦さを楽しみたい!

▶ はっさく・甘夏(あまなつ)
・はっさくは、爽やかな酸味とほろ苦さが特徴で、シャキシャキした食感が好きな人におすすめ。
・甘夏(あまなつ)は、酸味があるものの、追熟すると甘みが増し、
みずみずしくジューシーな果肉が楽しめます。

とにかく甘い柑橘が食べたい!

▶ ポンカン・不知火(しらぬい)
・ポンカンは糖度が高く、濃厚な甘みが特徴。皮がむきやすく、手軽に食べられるのもポイント。
・不知火(しらぬい)は、ポンカンの甘みと清見オレンジのジューシーさを併せ持ち、
甘みと酸味のバランスが絶妙。

甘みと酸味のバランスがいい柑橘を食べたい!

▶ いよかん・きよみ
・いよかんは、甘みと酸味のバランスが良く、コクのある味わいが楽しめる。
ぷりっとした果肉も魅力。
・きよみは、みかんの甘さとオレンジの香りが調和した上品な風味が特徴で、
ジューシーな果汁もたっぷり。

香りが良く、ジューシーな柑橘が好き!

▶ ネーブル・はるみ
・ネーブルはオレンジらしい甘く華やかな香りが特徴。
果汁が豊富で、ジュースにもぴったり。
・はるみは、デコポンのように甘くてジューシーなのに、薄皮が柔らかく食べやすい。
プチプチした食感が楽しい。

2. それぞれの柑橘の特徴と魅力

はっさく
はっさく

はっさく

はっさくは、広島県で発見された品種で、江戸時代末期に果樹園で偶然見つかりました。
酸味と苦みが特徴的で、さっぱりした味わいが楽しめる柑橘です。


■旬の時期 1月中旬~3月下旬

■味の特徴
サクサクした歯ごたえと控えめな甘さとシャープな酸味、ほろ苦さが特徴の柑橘です。
最初に口に入れるとさっぱりとした酸味を感じ独特の苦みが広がります。
この苦みは、内皮(じょうのう膜)に多く含まれているため、
しっかり取り除くとより食べやすくなります。
食感はプリっと弾力があり、噛むとじゅわっと果汁が広がりますが、比較的水分は少なめです。

■おすすめの食べ方
薄皮をしっかり剥いて食べると苦みが軽減します。
サラダやマリネに加えると酸味・苦味がアクセントに!

甘夏(あまなつ)
甘夏(あまなつ)

甘夏(あまなつ)

甘夏は、熊本県で発見された、夏みかんの変異種です。
夏みかんよりも酸味が控えめで、爽やかな甘みががあることから「甘夏」と名付けられました。


■旬の時期
2月~6月上旬

■味の特徴

甘夏は、夏みかんの系統を引く品種で、しっかりとした酸味がありながら、ほんのりと甘みが感じられます。
酸味が強めなため、収穫後にしばらく置くことで酸が抜け、まろやかな甘みが引き立ちます。
果肉はぷるぷるとしていてジューシー。噛むと口の中にさわやかな果汁が広がります。

■おすすめの食べ方
果汁を搾ってドレッシングやジュースに!

ポンカン
ポンカン

ポンカン

ポンカンはインド原産の柑橘で、日本には明治時代に伝わりました。
「柑橘の王様」と呼ばれるほど甘みが強い品種。


■旬の時期
1月中旬~3月上旬

■味の特徴
甘い柑橘好きは必見!
ポンカンは、柑橘の中でも甘みが強く、濃厚な風味が特徴。酸味はほとんどなく、
まろやかでコクのある甘さが楽しめます。
手で簡単むけるので食べやすくおすすめです。

■おすすめの食べ方
手で簡単にむけるので、そのまま食べるのが◎
スムージーやジュースにすると甘みが際立ちます!
果肉をサラダやヨーグルトにのせるのもおすすめです。

いよかん
いよかん

いよかん

山口県で発見され、後に愛媛県で本格的に栽培が始まりました。
甘みと酸味のバランスが絶妙で爽やかな風味の果汁が口の中にが広がります。

■旬の時期
1月中旬~3月中旬

■味の特徴
いよかんは皮をむいたときや果肉を食べるときに爽やかな甘酸っぱい香りがふわっと広がります。
香り豊かな柑橘で皮もむきやすくジューシーなのが特徴です。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、コクのある味わいが楽しめる柑橘。
甘さの中にほどよい酸味があり、後味がスッキリしているため、飽きのこない味わいです。
ぷりぷりとした果肉で食べごたえがあり、果汁がたっぷり詰まっています。
噛むと口の中いっぱいにフレッシュな香りが広がります。

■おすすめの食べ方
そのまま食べる(薄皮をむくとより食べやすい)
ゼリーやジュースにすると果汁の美味しさを堪能できます。
果皮をピールにして、お菓子作りにも◎

きよみ
きよみ

きよみ(清見)

きよみは、日本で初めて温州みかんとオレンジを交配して生まれた品種。
名前は、開発された静岡県の「清見寺」に由来します。
日本で初めて作られたみかんとオレンジの交配品種です。

■旬の時期
2月~4月下旬

■味の特徴
みかんの甘さとオレンジの香りが合わさったフルーティーな味わい。
酸味は控えめで、とても食べやすいのが特徴です。
果肉はジューシーでやわらかく、口に入れるとみかんのように溶けます。

■おすすめの食べ方
ナイフでカットして、そのまま食べるのが◎
ジュースやスムージー、ヨーグルトに混ぜたり、デザートにおすすめです。

ネーブル

原産地はブラジルで、アメリカを経由して日本にきた柑橘です。
「ネーブル(Navel)」とは「へそ」の意味で、お尻の部分にへそ(くぼみ)があることが名前の由来。
温州みかんとオレンジを掛け合わせた品種です。

■旬の時期
2月~3月下旬

■味の特徴
みかんの甘さとオレンジの香りが合わさったフルーティーな味わい。
酸味は控えめで、とても食べやすいのが特徴です。
果肉はジューシーでやわらかく、口に入れるとみかんのように溶けます。

■おすすめの食べ方
手で簡単にむけるので、そのまま食べるのが◎
ジュースやスムージー、ヨーグルトに混ぜたり、デザートにもおすすめです。

不知火
不知火

不知火(しらぬい)・デコポン

春柑橘の中では人気No.1!
「清見」と「ポンカン」を交配して生まれた品種です。
「不知火」は正式な品種名で、「デコポン」は特定の条件を満たしたものだけにつけられるブランド名になります。
ヘタの部分が盛り上がった「デコ」が特徴的です。

・旬の時期
2月中旬~4月中旬

・味の特徴
とても甘く、濃厚な味わいです。ほどよい酸味があり、後味はスッキリで果汁が多いのでジューシー。
手でも皮がむきやすく薄皮ごと食べられるのでお手軽さから人気です。

・おすすめの食べ方
皮がむきやすく、食べやすい!
そのまま果汁を使ってスイーツやドリンクに◎

はるみ

「清見」と「ポンカン」を交配して誕生した品種です。
お正月が過ぎ、冬の終わり頃から出回るので春を予見させる味と香りにちなんで名付けられました。

2月~4月中旬

・味の特徴
とても甘く、濃厚な味わいです。
ほどよい酸味があり、後味はスッキリで果汁が多いのでジューシー。
手でも皮がむきやすく薄皮ごとみかん感覚で食べられるのでお手軽さから人気です。
不知火のように甘くてジューシーなのに、薄皮が柔らかく食べやすくプチプチした食感が楽しめます。


・おすすめの食べ方
手で簡単にむけるので、そのままがおすすめ
スイーツやヨーグルトにトッピングしても◎

3.食べ比べてお気に入りを見つけよう!

春は柑橘の美味しい季節! ひとくちに「柑橘」と言っても、
品種によって甘さや酸味、食感が大きく異なります。
食べ比べてみると、今まで知らなかったお気に入りの柑橘が見つかるかもしれません。

そのまま食べるのはもちろん、料理やデザート、ジュースなどにも活用して、
春の柑橘を存分に楽しんでみてくださいね!

4.伊藤農園での柑橘の取り扱い

5.関連記事