【徹底比較】5分でわかる!?「ぽんかん」と「みかん」の違いとは?
・ぽんかんとみかんの違いや特徴が知りたい
・どうやって見分けるの?
・おいしいぽんかんとみかんの選び方は?
こんな悩みにお答えします。
「なんとなく違いはわかるけど、具体的に何が違うの?」と思ったことはありませんか?
それぞれの違いがハッキリわかれば、食べる楽しみも増えますよ。
おいしいぽんかんやみかんの見分け方もわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.「ぽんかん」と「みかん」の違いとは?
2.おいしい「ぽんかん」と「みかん」の見分け方
3.「ぽんかん」と「みかん」のおいしい食べ方
4.「ぽんかん」と「みかん」の食べる以外の楽しみ方とは
5.「ぽんかん」&「みかん」好きには『早香』もオススメ!
6.伊藤農園での柑橘の取り扱い
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1.「ぽんかん」と「みかん」の違いとは?
ぽんかんとみかんは同じミカン科に属する柑橘系の果物ですが、パッと見ても区別がつかない方も多いのではないでしょうか。
それぞれの違いを6つの視点で解説します。
・見た目の違い
・味の違い
・香りの違い
・栄養価の違い
・産地と生産量の違い
・旬の時期
なお、みかんは温州(うんしゅう)みかんを前提として、ぽんかんと比較します。
それでは順番に解説します。
見た目の違い
遠目に見ると色も大きさも似ていますが、手に取るとその違いは一目瞭然です。
ぽんかんは
・表面がぼこぼこ
・皮にざらつき
・頭(果梗部)が突出し、お尻(果頂部)にへこみ
などの特徴があり、みかんの断面と比べると、ぽんかんの方が中心の空洞が大きいです。
また、ぽんかんは大きく分けて2種類あります。
みかんの特徴は、つるっとなめらかで、個体差はありますがぽんかんよりも小ぶりです。
どちらも簡単に手で剥くことができます。
味の違い
ぽんかんの味の特徴は、酸味が少なく、ギュッと凝縮された強い甘味を感じられます。
中でも低梢系は濃厚な甘味があり、高梢系は酸味が少ないのが特徴的。
みかんの味の特徴は、たっぷりの果汁と甘味とともに、ぽんかんよりも酸味を感じられます。
ぽんかんやみかんの果実を包む袋を「じょうのう」と言いますが、どちらのじょうのうも薄くて柔らかいので、剥かずにそのまま食べられます。
ぽんかんにはたまに種が入っていますので、食べるときには気をつけましょう。
香りの違い
みかんは甘酸っぱさを想像させる香りがしますが、ぽんかんは爽やかでありながら濃厚で甘い香りが特徴的です。
栄養価の違い
ぽんかんの方がカロリーが少なくビタミンCを多く含みますが、どちらも栄養価は似ており、たくさんの栄養素を含みます。
主な栄養素と効能は以下のとおりです。
【ビタミンC】
ビタミンCが豊富に含まれており、
・感染症の予防
・日焼け予防
・美肌・美白効果
・ストレスの緩和
・動脈硬化の予防
など、多くの効能をもたらします。
また、どちらにも含まれるシネフィリンという物質は、ビタミンCとともに感染症予防に大きな効果がありますので、風邪やインフルエンザにも対策できます。
【クエン酸】
クエン酸も多く含まれています。
クエン酸に含まれる抗酸化作用が酸化ストレスに打ち勝つことで、疲労回復に効果があります。
【ペクチン】
じょうのうには食物繊維が豊富にあり、多く含まれるペクチンには整腸作用がありますので、便秘対策にも一役を担ってくれます。
【カリウム】
ぽんかんとみかんに含まれるカリウムは、
・排泄の促進
・高血圧の予防
・むくみ防止
・ストレス対策
など、私たちの体を健康に保つためのさまざまな働きを助けてくれます。
産地と生産量の違い
ぽんかんの原産地はインドのスンタラ地方であり、名前はインドの地名であるプーナ(Poona)に由来します。
アジア各地で栽培されており、日本国内では愛媛の生産量がトップであり、2位は高知県、3位は鹿児島県です。
この記事でみかんとして比較している温州みかんは、最も日本人に馴染みのある品種です。
「温州」とは柑橘類の産地として有名な中国浙江省の地名ですが、その昔に中国から伝わった柑橘類から偶然実生(みしょう)として、鹿児島県で生まれました。
日本国内では和歌山県の生産量がトップであり、2位は愛媛県、3位は静岡県です。
ぽんかんはみかんよりも生産量が少なく流通量も少ないですが、いずれも温暖な気候で栽培されています。
旬の時期
ぽんかんの旬は1月中旬〜2月中旬です。
11月〜12月頃に収穫して食べ頃になるまで貯蔵し、食べ頃になってから出荷されています。
ぽんかんの多くは高梢系から低梢系の順番に出荷されています。
一方、みかんは出荷により甘味と酸味のバランスが変わり、呼び方も変わります。
早生みかんや中手みかんが出回る12月が一番人気がある時期です。
なお、貯蔵みかんは完熟した12月のみかんを貯蔵し、甘味と酸味のバランスを調整したうえで出荷されるみかんです。
ハウスみかんも出回っていますので、みかんは年中食べられますが、ハウスミカンや貯蔵みかんはコストがかかっている分、値段も少し高い傾向があります。
2.おいしい「ぽんかん」と「みかん」の見分け方2.おいしい「ぽんかん」と「みかん」の見分け方
せっかく食べるならおいしいものを食べたいですよね。
ぽんかんとみかんを選ぶときは、以下のポイントを参考にしてみてください。
・色が濃い
・果皮が薄い
・皮に張りがある
・軸が細い(ヘタの切り口が小さい)
・皮と果肉の間に隙間がフカフカしていない
ぽんかんは手に持ってずっしり重いものを選べば、口に広がる強い甘みをたっぷりの果汁で味わえますよ。
なぜなら、ぽんかんは保存方法によって果汁が飛びやすいからです。
みかんは小ぶりな個体を選んだ方が甘味が凝縮されていることが多いので、参考にしてみてください。
3.「ぽんかん」と「みかん」のおいしい食べ方
どちらも生食するのが、フレッシュなおいしさを感じられるのでおすすめです。
フレッシュさを残しつつ、ひと手間を加えるならジュースもおすすめ。
ぽんかんは濃厚な甘味と独特の風味を、みかんは甘味と酸味を贅沢に楽しめます。
ジャムにすれば日持ちしますし、熱々のトーストとの相性は抜群。
コーヒーを淹れるときに、皮を削って風味付けしたり、輪切りにカットした果実を添えたりすれば、いつもと違ったフレーバーでコーヒーを楽しめます。
どちらも果肉を冷凍すると、違う食感を楽しめますので、夏の暑い時期にはぴったりですよ。
甘味が引き立ち、絶妙なおいしさを味わいたい方は網の上で焼くのもおすすめ。
ぽんかんは少し面倒ですが、じょうのうを取り除いて果肉だけを食べると、みかんよりしっかりとしたツブツブの食感を直接舌に感じられますので、ぜひ試してみてください。
4.「ぽんかん」と「みかん」の食べる以外の楽しみ方とは
乾燥させた皮をお風呂に入れてみましょう。
柑橘系の皮には香りの元になるリモネンという精油成分が含まれており、さわやかな香りにはリラックス効果があります。また、保温効果に優れていますので、湯冷め対策にもなります。
漢方では乾燥した皮を「陳皮」と呼んで使われますが、作るのはとても簡単です。
水洗いした皮をザルになどに広げ、5日〜10程度干してカラカラに乾燥すれば完成です。お茶パックなどに入れて口を縛り、お風呂に入れてみましょう。
身も心も温まりますので、寒い時期にはピッタリの楽しみ方です。
5.「ぽんかん」&「みかん」好きには『早香』もオススメ!
「早香」とは、ぽんかんと温州みかんを交配した品種を指します。
つまり、ぽんかんとみかんのいいところ取りの品種なのです。
一般的なぽんかんより早く収穫できますので、「早ぽんかん」とも呼ばれています。
見た目は温州みかんより大きく、油胞(果皮の表面にある小さいツブツブ)が大きいので、みかんほどもツルツルしていません。
ぽんかんやみかんのように剥きやすいですが、種がありますので気をつけましょう。
香りはぽんかんに似ており、温州みかんのジューシーさを兼ね備えつつ、酸味が少なく強い甘味が特徴的です。
果肉の粒がしっかりしているので、プチッとした食感を楽しめますよ。
ぽんかんやみかんが好きな方はぜひ手にとってみてくださいね。