【徹底比較】みかんとオレンジって何が違うの?違いや保存方法、アレルギーについてご紹介
「みかんとオレンジって似ているけど、何が違うの?」
一度は、そんな風に感じたことはございませんか?
なんとなくは分かるけど、具体的にどう違うのか答えるとなると難しいですよね。
しかし、みかんとオレンジには様々な違いがあるのです。
本記事では、みかんとオレンジの違いやそれぞれの保存方法、アレルギーついてご紹介していきます。
目次
1. みかんとオレンジは「柑橘」の中でどこに分類されるの?
2. みかんとオレンジの違い見分け方は?
3. みかんとオレンジの保存方法は?
4. 「オレンジアレルギー」はみかんも入るの?
5. まとめ
6. 伊藤農園での柑橘の取り扱い
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1.みかんとオレンジは「柑橘」の中でどこに分類されるの?
そもそも、みかんとオレンジは「柑橘」の中でも、どこに分類されるのでしょうか。
まずは下記の表をご覧ください。
「柑橘」は大きく「カンキツ属(ミカン属)」、「キンカン属」、「カラタチ属」の三種類に分けられます。
さらに、三種類の中でも「カンキツ属」は「ミカン類」、「オレンジ類」、「雑柑類」、「タンゴール類」、「タンゼロ類」、「香酸かんきつ類」、「ブンタン類」、「グレープフルーツ類」、「シトロン類」に分けられます。
私たちが普段から食べているみかんは、柑橘の中でもカンキツ属のミカン類に分類される、
「温州みかん」という品種が多いです。
「有田みかん」、「愛媛みかん」など、栽培している地域や生産者によってブランド名が付けられるみかんもありますが、
これらのほとんどが実は「温州みかん」のことを指しているのです。
また、日本で一般的に流通しているオレンジは、カンキツ属のオレンジ類に属しています。
そして、オレンジ類は酸味が弱く甘みが強い「スイートオレンジ」と、酸味が強い「サワーオレンジ」に分けられます。
私たちが普段から生食として、食べているオレンジは「スイートオレンジ」の「ネーブルオレンジ」や、
「バレンシアオレンジ」という品種が有名です。ちなみに「スイートオレンジ」は、
世界の柑橘生産量の7割近くを占めていると言われています。
対して、酸味が強い「サワーオレンジ」は、お酢やマーマレードなどの加工用に用いられることが多いです。
みかんとオレンジは、柑橘の中でも同じカンキツ属に分類される親戚のような関係であることが分かりますね
2.みかんとオレンジの違い・見分け方は?
① 見た目の違い
みかんはオレンジに比べ、小ぶりな大きさで平べったいものが多いです。
みかんをお選びの際は、ヘタの大きさや皮のつや、
皮の粒までチェックしてみてください。皮につやがあり、
皮の粒が小さくてハッキリしているものほど新鮮で、
へたが小さいほど甘いみかんです。
一方、オレンジはみかんよりも大ぶりで丸い形をしており、ずっしりとした重量感があります。
オレンジは「艶出しワックス」が塗られているときもあるので、
それぞれのオレンジの見た目はそれほど違いがありません。
甘くて美味しいオレンジを選びたい場合は、より重量感のあるものを選ぶとよいでしょう。
② 皮の厚さ・種の違い
みかんの皮は手で簡単に剥けるくらい薄く、とても柔らかいです。
また、薄皮の方も剝かなくても食べられるくらい薄いです。
それに対して、オレンジの皮はみかんに比べて分厚く固いものが多いので、
果物ナイフなどで皮を剥くことをおすすめします。
薄皮もみかんに比べると、厚みがあるので「オレンジの薄皮は剥いて食べる」という方々も多いのではないでしょうか。
オレンジは乾燥した環境で栽培されることが多いので、乾燥から身を守るために皮が分厚くなったと言われています。
また、オレンジには種がある品種もありますが、みかんの種はほとんど無いため、お手軽に食べることができます。
③ 味、香りの違い
みかんは収穫時期によって、甘味と酸味のバランスがそれぞれ変化していきます。
収穫時期が早い方から「極早生みかん」、「早生みかん」、「中生みかん」、「晩生みかん」の順番で変化していき、
収穫時期が遅くなるにつれ甘みが増していきます。
また、オレンジよりもみかんの方があっさりとした味わいなので
「ついつい、何個でも食べてしまう!」なんて方も多いのではないでしょうか。
それに比べ、オレンジは甘味・酸味ともに濃厚な味わいで、香りも非常に強いです。
そのため、ジャムやソースなどで調理して利用されることも多く、
オレンジの濃厚な旨味と香りをより楽しむことができます。
④ 栄養素・成分の違い
みかんとオレンジにはどちらも、「ビタミンC」の栄養素が多く含まれています。
「ビタミンC」には高い抗酸化作用があり、
ストレスの緩和や免疫機能の維持にも役立つので、風邪予防にはピッタリです。
また、みかんには「β-クリプトキサンチン」という栄養素が含まれているので、
骨粗しょう症や糖尿病、リウマチ、動脈硬化になる危険性を下げる効果もあります。
他にもみかんの薄皮やスジには、ポリフェノールの一種である「ビタミンP」が含まれており「ビタミンC」の吸収を高めたり、
毛細血管の強化をしたり、中性脂肪を分解する働きがあります。
みかんを食べる際は是非、スジを取らずに薄皮ごとお召し上がりください。
対して、オレンジはというと「アミノ酸」が多く含まれています。
「アミノ酸」は私たちの体の重要な組織をつくる上で、非常に大切な栄養素であり、
疲労回復の効果も高いです。また、貧血や動脈硬化の予防効果がある「葉酸」も多く含まれています。
さらに、オレンジはみかんと比べると低カロリーの果物です。
「ダイエットしたいな」と考えている方は、
みかんよりもオレンジを取り入れていくことをオススメします。
3.みかんとオレンジの保存方法は?
みかんの場合
みかんの旬である冬場であれば、玄関や廊下など、暖房の効いていない気温が低い部屋で常温保存をしましょう。
通気性の良いかごにペーパータオルを敷き、みかんを並べて再度ペーパーを敷き、
その上にまたみかんを重ねて保存しておくとよいです。冬場であれば3週間ほどもちます。
通気性の良いかごがなく、段ボールのみかんを
そのまま保存したい場合も上記と同じように並べていきましょう。
段ボールにペーパータオルや新聞紙を敷いてみかんを並べ、
再度ペーパータオルや新聞紙を敷き、その上にまたみかんを並べて重ねていきます。
この場合も冬場であれば、暖房の効いていない涼しい部屋で保存してください。
みかんを並べる前に段ボールの底に穴をいくつか開けておくと、
段ボールでも通気性を保つことができますよ。
またどちらの方法でも、みかんのヘタを下にして並べておくと、
みかんの乾燥が防げて、しなしなになりにくくなります。
さらに、注意点がもう一つみかんを重ねるのは2段までにしておきましょう。
もしも冬以外に保存する場合は、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
みかんをペーパータオルで1つずつ包み、
数個まとめてポリ袋に入れヘタが下になるように保存をしておきましょう。
オレンジの場合
日本で流通しているオレンジは輸入品が多いので、
皮に防カビ剤などが使用されてある場合も多く、傷みにくいです。
そのため、みかんと同様に常温保存が可能になります。
オレンジを1つずつ新聞紙で包み直射日光を避け、
風通しの良い涼しい部屋で保存するとより長持ちします。
また、夏場の場合はオレンジをポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しておきましょう。
気温が高かったり、乾燥していると風味が落ちてしまいます。
カットしたものを保存する場合は食べやすい大きさにカットし、
空気に触れないよう、切り口にピッタリとラップをして保存しておくとよいでしょう。
またカットする場合は冷凍保存もおすすめです。
冷凍する場合は薄皮を剥いて果肉のみ取り出し、冷凍保存用のジップロックなどに入れて保存しておきましょう。
果肉だけ取り除いておくことで、オレンジの旨味をそのまま保存しておくことができます。
冷凍保存をしておくと、半解凍の冷たくて美味しい状態を楽しめたり、
凍ったままミキサーにかけてジュースやスムージーとして召し上がることもできるので、とてもおすすめです。
4.「オレンジアレルギー」はみかんも入るの?
オレンジはアレルギー食品の特定原材料に準ずるものとして、表示が推奨されています。しかし、アレルギー表示はあくまでも「推奨」なので、加工食品によっては非表示の場合もあります。
必ず、原材料表示をチェックするようにしましょう。
また、表示が推奨されている「オレンジ」は「ネーブルオレンジ」や
「バレンシアオレンジ」などの「オレンジ類」のことなので、
みかんなど他の柑橘類は表示範囲に含まれておりません。
しかし、柑橘の種類の表にてご紹介した「カンキツ属(ミカン属)」の果物は、
オレンジとの交差抗原性があるといわれているので、アレルギーの症状が出る場合があります。
「オレンジアレルギー」をもっている方は、みかんなど他の柑橘類にもご注意ください。
また、オレンジは食品以外にも化粧品やアロマなどに含まれていることも多いので、
化粧品などの成分まできちんと確認するようにしましょう。
5.まとめ
今回は、みかんとオレンジの違いやそれぞれの保存方法、
アレルギーについてご紹介しました。
みかんとオレンジは親戚のような関係ですが、
それぞれに様々な違いや魅力があることが分かりましたね。
また、みかんとオレンジの保存方法やアレルギーについても是非、参考にしてみてください。