マーマレードとジャムってなにが違うの?
マーマレードはジャム?
伊藤農園には、ジャムとマーマレードと二種類あるのはご存知でしょうか?
両方ともパンに塗って食べたりケーキなどに混ぜて焼いたりと、使い方や製造過程もほとんど同じなのに呼び方が違います。
いったい何が違うのでしょう?
日本では、食品・農林水産品やこれらの取り扱い等の方法について、日本農林規格(JAS)1)が規定されています。
JASによると、ジャムとマーマレードはジャム類として、1つの規格で定められています。
その中で細かく分けられ、、かんきつ類の果実を原料としたものでかんきつ類の果皮が含まれるものがマーマレードに分類されています。
つまり、ジャムの中にマーマレードは含まれているのです!
ちなみに、JASではジャム類として一つの規格になっていますが、JASの国際版、国際食品規格(CODEX)2)では「ジャム及びゼリー」と、「マーマレード」の二つに分けて定められています。ただ、JASとCODEXどちらの規格の定義も大体同じですが、
特に違うところは糖度です。
JASが40%以上としているのに対し、CODEXでは65%以上と定められ、低糖度のものを認めていません。
ジャムの歴史
そもそもジャムはいつから作られるようになったのでしょう?
ジャムは、現在では定義や規格がいろいろと決められていますが、もともとは砂糖漬けの保存食でした。
ジャムの歴史はとても古く、旧石器時代後期にはジャムが作られていたといわれています。
日本では、明治10年に東京の勧農局(現在の農林水産省の一部)で、イチゴジャムを試売したのが始まりと言われています。
会社としては、明治14年に長野県でイチゴジャムを製造する企業があられました。
そして、明治末期から大正初期にかけて、日本でもジャム作りが盛んに行われるようになったといわれています3)4)。
ジャムとマーマレードの使い道
伊藤農園には唯一キウイのジャムがあるのはご存知でしょうか?
パンに塗ったり、ケーキやクッキーに練り込んで食べるのはもちろん、特徴的な風味や食感を持つキウイジャムは、
ドレッシングやカレーなどに隠し味で加えるとまろやかな果実の風味が加わり、深みが増します。
また、肉料理との相性も悪くないのでソースなどにも利用できます。
マーマレードは肉料理の調味料としてよく使用されます。
お肉を柔らかくしたり、臭みを抑えてくれる効果があり、お肉に照りも出してくれるため、
料理の出来映えも味もよくしてくれます。
お肉の煮込み料理にも使用すると味にまろやかさや深みを足し、
食感も柔らかくしてくれるのでおすすめです。
また、マーマレードには柑橘の果皮がそのまま使用されているので、果皮に含まれるヘスペリジンやペクチンなど、
体に良い成分を取ることができるのも魅力です。
ヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれ5)、抗酸化作用や血管を強化する作用があるので、血流を改善する効果や高血圧を予防する効果、コレステロール値を低下させる効果などが期待されています。
また、アレルギー反応による炎症を抑制する作用もある6)ので、花粉症などでお困りの方はぜひとも試してみてはいかがでしょうか?
伊藤農園では10種類のマーマレードと1種類のジャムをご用意しているので、お好みのものを探してみてください♪
1) https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/kikaku_itiran2.html 日本農林規格(JAS)
2) http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/codex-texts/all-standards/en/ CODEX ALIMENTARIUS
3) http://www.sudo-jam.co.jp/tokusyu/20140210 くらしに+ジャム
4) https://blog.rosemay.jp/20200812-jam/ ROSEMAY
5)https://jp.glico.com/laboratory/hesperidin/01.html グリコ健康科学研究所
6)https://himitsu.wakasa.jp/contents/hesperidin/ わかさの秘密 powered by わかさ生活