100%ピュアジュースが2020年度GOOD DESIGN賞を受賞しました
伊藤農園の100%ピュアジュースシリーズが見事2020年度のGOOD DESIGN賞を受賞しました。
Good DESIGN賞への応募は今年が初めてでしたら初のエントリーで受賞することができました。
実際の受賞ページはこちらのURLからご覧いただけます。
GOOD DESIGN賞とは?
「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。(https://www.jidp.or.jp/ja/gooddesign/award)
日本でも高い認知度を誇るGood Design賞ですが、かたちのあるなしに関わらず、何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰するものです。
100%ピュアジュースとデザイン
では、100%ピュアジュースがもつデザインとはどのようなものでしょうか。
単純にパッケージだけをデザインとしたわけではありません。伊藤農園があるみかんの一大生産地有田地方とのかかわり、ジュース作りを始めるに至った背景、独自の製法、ジュースを作ることで地域に与えた影響などこのジュースが持つバックグラウンドをデザインと捉えました。それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。
地域の課題解決とみかん産業を守る
伊藤農園がある有田地域は江戸時代から続くみかんの一大産地です。紀伊国屋文左衛門が江戸にみかんを届けて財を築いた事に代表される通り、みかんが地域を支える産業にもなっております。そんな有田地域も1970年代頃にみかんの生産過剰やオレンジの輸入自由化の煽りを受けてみかんの価格の大暴落が起こり、生産人口や栽培面積の減少を招きました。現在も他の地域の例に漏れず、生産量の減少、農家の高齢化は有田も抱えている大きな問題です。
さらに農家を悩ます大きな問題は規格外品のみかんが安く買いたたかれてしまう事です。自然のものであるみかんはその年の自然災害や気候の影響を大きく受けます。農家の収入は中々安定しませんでした。そういった地域の課題を解決する目的もあって伊藤農園ではジュースづくりを開始しました。
産地ならではの独自製法の開発
伊藤農園のジュースの最大の特徴でもあるのが、独自の製法です。それは柑橘を半分に切り、お碗型の器の上にのせ、上から優しく押して果肉の部分だけを搾るという手搾り原理の製法です。ただ、ジュースを作るだけでは地域の小さな会社はすぐい淘汰されてしまう。産地ならではのジュース作りを追求した結果生まれた製法です。効率やコストよりも、味を重視したデザインが評価されました。
原料柑橘の買取、雇用創出の面で地域に貢献
伊藤農園の独自製法では通常の製法よりも多くのみかんが必要になります。また、お碗の上にみかんをのせていくのは人の手です。そのため近隣の農家さんからみかんを通常よりも高値で買い取ったり、搾汁のための雇用を生み出しました。みかんジュースの歩みは地域に支えられ、また少しずつではありますが地域に還元をしていくことで地域と密着した産業となっていきました。
審査員の評価
こういった取り組みや歴史が評価され受賞にいたしました。下の文章は実際の審査員の方の評価です。
「柑橘を半割し果肉のみを押して搾る独自の製法には、驚くほど大量のみかんが使用されている。経済的な効率よりもジュースとしての味を重視した結果だったというが、それが他地域との差別化につながった。価格的には決して安くはないが、ていねいに作られた製品の価値は、長年にわたり市場の評価を得ている。収穫量に左右されていた収入が安定し、農家の担い手も徐々に増え、ジュース工場では雇用も生みだしてきた。課題の多い農村地域において、30年以上も持続可能な農業に取り組んできた実績に賞を贈りたい。」
伊藤農園の受賞した商品は下記URLでご覧いただけます。
是非見てみて下さいね。