みかんの種類

みかんな豆知識

みかんとオレンジって同じなの?違うものなの？

今回は、みかんとオレンジって一緒なの？の疑問に対して深堀していきたいと思います♪

1.はじめに

「みかんとオレンジって一緒なの？」と聞かれたらなんと答えますか？

私がその質問をされたら、同じといえば同じ、違うと言えば違う・・・というあいまいな回答になります。

例えば、みかんといわれて日本人がイメージしやすい”温州みかん”や
オレンジジュースによく使われる”バレンシアオレンジ”も同じ柑橘類に分類されます。

「なんだ同じじゃん！」と思うかもしれません。

でも、柑橘類の中で温州みかんは「ミカン類」、バレンシアオレンジは「スイートオレンジ類」に分類されます。

大きい括りでは同じ柑橘類ですが、細かく分けると違う分類になるんですね。
人間でいう所の同じ人間だけど、人種は違うみたいな感じです。

柑橘類はその特徴ごとに分類があります。今回はそれらの分類を紹介していきましょう。

2.ミカン類

まずは日本人にもなじみ深いミカン類。
小～中型で果皮がむきやすく世界的にはマンダリン、タンジェリンなどと呼ばれています。

この分類に含まれる品種としては温州みかんやポンカン、「日本書紀」にも記載されている歴史のある柑橘タチバナなどが含まれます。
ミカン類の交配から生まれたカラマンダリン、なつみなども含まれます。

3.スイートオレンジ類

世界的には柑橘といえばこちらがメジャーかもしれません。
世界の柑橘生産量の約7割を占めるといわれるのがスイートオレンジ類！
甘味が強く、酸味が弱いオレンジの仲間で温暖な気候を好む分類です。

オレンジジュースによく使われるバレンシアオレンジや、ブラッドオレンジ、ネーブルオレンジがこの分類の仲間たちです。

4.サワーオレンジ類

スイートオレンジ類に比べて、酸味が強く生食に適さないものが多くあります。
ダイダイ類ともよばれる通り、ダイダイはこの仲間。お正月の鏡餅の上にのってるアレです。
その他にも紅茶好きの人にはなじみ深いベルガモットなどもサワーオレンジ類に分類されます。

5.タンゴール類

タンゴール類はミカン類とスイートオレンジ類を掛け合わせた品種の総称です。
ミカン類を英語で書くとtangerineでスイートオレンジ類を英語で書くとorangeそれぞれの頭の部分を取ってタンゴール（tangor）と名付けられました。

ミカン類の持つ甘みやむきやすさとオレンジの香りを持っているので非常に人気の品種です。
清見や不知火、せとかなど伊藤農園でも人気の高い柑橘もこのタンゴール類に分類されています。

その他にもタンカンや天草、麗紅などもこのタンゴール類に分類され、やはり香りと甘味に特徴を持っている品種が多いです。

6.ブンタン類

その名の通りブンタンの仲間の総称です。ブンタンのように果実が大きく、暑い果皮を持っているのが特徴です。
ブンタンの他にもグレープフルーツもブンタン類として考えられています。
ブンタンとにた食味を持つ”～ポメロと”呼ばれる品種もブンタン類です。

また、柑橘の中で最大級の大きさを誇るバンペイユ(晩白柚)は直径が20～25cmにもなり重いもので2500gもの重さになります。
ブンタン類は東南アジアにルーツを持つものが多いのも特徴です。

7.タンゼロ類

ミカン類とブンタン類を掛け合わせた品種の総称です。
ミカン類（tangerine）とブンタン類（pomelo）のそれぞれの文字を取りタンゼロ類（tang＋elo）と呼ばれています。
スイートスプリングやセミノール、ミネオラ等が含まれ果肉が柔らかく食べやすいのが特徴です。

8.雑柑類

国内で利用されてきた柑橘類の中でも由来が明確ではない雑種性の柑橘をまとめて雑柑類といわれます。
由来が明確でないとある通り基準は曖昧で他の分類にカテゴリされる場合もあります。
日本には雑柑類が多く、ナツミカンや甘夏、ハッサク、イヨカン、日向夏等メジャーな柑橘も多く分類されています。
その他にも、和歌山では江戸時代から食べられてきた三宝柑等も含まれます。