たまみTamami

目次

目次

1.たまみとは
2.特徴
3.産地について
4.食べごろ
5.美味しいたまみを選ぶポイント
6.保存方法
7.たまみの主な栄養素とその働き
8.伊藤農園での取り扱い/関連記事

上記、テキストをクリックすると項目にジャンプします。

1.たまみとは

たまみは、甘さと酸味がバランスが良く、オレンジの香りを持ち、果汁たっぷりのやわらかい果肉の「清見」と、
強い甘みと香りがあり、皮がやわらかくむきやすい「ウイルキング」という
2種類の柑橘を掛け合わせ誕生した新しい品種です。

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構によって1980年から育成が始まり、
2006年に品種登録されました。

2.特徴

たまみは、温州みかんとオレンジの両方の良いところをあわせ持った品種です。
以下のような特徴があります。

・強い甘みと香り
・みかんのような食べやすさ
・果重は150gほど
・生産量が少なく希少
・β-クリプトキサンチンが豊富

みかんのような食べやすさ

温州みかんのように手で皮をむくことができ、内皮も薄いため、手軽に食べられます。
果肉はやわらかく、口当たりなめらかです。また、種も少ないため、小さなお子様でも食べやすいです。

果重（1個の重さ）は150ｇほど

たまみは、温州みかんと同じくらいの大きさで、1個150ｇほどです。
果実の形は扁球形をしています。

生産量が少なく希少

たまみの全国収穫量は約104トンで温州みかんと比べると生産量が少なく希少です。
たまみは2006年に品種登録されたまだまだ新しい品種のため、
生産量が少なく市場に出回る量には限りがあります。

ちなみに、温州みかんの全国収穫量は約68万2,200トンです。
比べてみると、たまみがどれだけ希少であるかがよくわかりますね。

β-クリプトキサンチンが豊富

たまみはβ-クリプトキサンチンという栄養素が豊富です。
強い抗酸化作用があり健康をサポートするのに役立つとされています。

こちらは、後述の栄養素で詳しく解説しますね。

3.産地について

たまみの主な産地は愛媛県です。愛媛県の中でも特にたまみの栽培が盛んに行われているのは上島町です。

愛媛県上島町は、瀬戸内海に浮かぶ島々からなる町で、
温暖な気候と島々の風土の中で濃厚な甘いたまみが育ちます。

4.食べごろ

たまみの食べごろは、1月中旬頃です。
旬のたまみは温州みかんと同じほど大きさで、150gくらいあり、
柑橘の中では中サイズ程度になります。

100g以下の小さいたまみの場合は、4月頃までおいしく食べられます。

5.美味しいたまみを選ぶポイント

美味しいたまみを選ぶポイントは以下の4つがあります。

・果皮の色
・ハリとツヤ
・重さ
・大きさ

これらを総合的に判断して美味しいたまみを選びましょう。

ハリとツヤ

果皮にハリとツヤがあり、みずみずしさが感じられるものがおすすめです。
鮮度が良い証拠であり、糖度が高くたっぷりの果汁が蓄えられており、より濃厚な味わいを楽しめます。

ハリとツヤがない場合や果皮がシワシワの場合は、水分が失われているためパサパサとした食感になりやすく、
甘みが感じられないことがあるでしょう。

重さ

サイズの割にずっしりと重みがあるものは、水分をたっぷり含んでいる証拠であり、
甘いジューシーな果汁が詰まっています。

実際に手に取り、重みがあるものを選びましょう。

大きさ

たまみは、中くらいか小さいサイズが濃厚な甘さが楽しめるのでおすすめです。

たまみの場合、果実が大きいと果皮が浮き皮になりやすく、
浮き皮になると味が落ちてしまうので大きいサイズのたまみには注意が必要です。

6.保存方法

ジューシーで美味しいたまみを長く楽しむためには、適切な保存方法が大切になってきます。

保尊方法は常温保存と冷蔵保存があります。
それぞれのポイントをしっかり押さえて美味しさを保ちながら保存をしてみてください。

常温保存

直射日光は避け、温度が8度〜10度前後くらいの涼しい場所で保存しましょう。

箱や袋にはいっている場合、カビが繁殖しやすく傷みやすいです。
カゴなどに移しなおし、風通しを意識して保存することが大切です。

冷蔵保存

冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙やラップで一つずつ包み、ポリ袋に入れて保存がおすすめです。

冷蔵庫内は乾燥しているため、そのまま冷蔵保存をするとたまみの水分が飛び、
ハリやツヤを失いジューシーさと甘さがなくなります。
必ず乾燥対策を行い、冷蔵保存をしましょう。

また、ヘタを下にして保存することで、ヘタから水分が失われるのを防ぐことができ、
より長持ちさせることができます。

7.たまみの主な栄養素とその働き

たまみは、他の柑橘類と同様に、豊富な栄養素があります。

特に注目したいのは以下の栄養素です。

・β-クリプトキサンチン
・ビタミンC
・食物繊維

では、それぞれどんな栄養素でどんな働きをしてくれるのかを詳しくみていきましょう。

β-クリプトキサンチン

β-クリプトキサンチンとは、天然色素のカルテロイドの一種です。
さまざまな健康機能が期待される栄養素として近年注目されています。


β-クリプトキサンチンはたまみでいうと、みかんの橙色の色素のことで強い抗酸化作用を持つ栄養素なのです。
強い抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぐことがでます。

β-クリプトキサンチンの働きにより以下のような効果を期待できます。

・美肌効果
・免疫力を高める
・骨粗しょう症の予防
・糖尿病の進行を抑制
・内臓脂肪低減作用

ビタミンＣ

ビタミンCとは、水溶性ビタミンの1つでコラーゲンの合成に不可欠な栄養素です。
コラーゲンの生成を助ける働きもあり、肌のハリやツヤを保つのに役立ちます。

また、強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐことができます。
動脈硬化やガンなどさまざまな疾患の予防に役立つのです。

さらに、風邪などの感染症予防に役立つ免疫力をためたり、ストレスや疲労をやわらげたりする効果も期待できます。

食物繊維

たまみに含まれる食物繊維は、主にペクチンという水溶性の食物繊維です。


食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみます。
腸の動きを活発にしたり便のかたさを調整したりできるため、便秘解消効果が期待できます。


また、食物繊維は善玉菌の増殖をサポートするため、腸内細菌のバランスを改善することにも役立つのです。

8.伊藤農園での柑橘の取り扱い/関連記事