みかんのある時とない時 ~みかんの隔年結果について~
だんだんと肌寒くなってきて、炬燵でみかんが美味しい時期に
なってきましたね(*´∨`*)
炬燵でみかんもいいですが、冬のコンビニで食べる肉まんも
暖かくて安心する感じも良かったりしますよね?
(スタッフだけでしょうか?笑)
皆さんは、寒い時期に仕事や学校の帰り道にコンビニで温かい肉まんを食べたりしませんでしたか?
肉まんと言えば!
某大手肉まんメーカーのCMをご存じでしょうか?
芸人さんが出てきて『肉まんがあるとき~♪(笑い声)
無い時~♪(寂しい声)』というCMです。関西で有名なCMなので
他の地域に住んでいる方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
少なくとも伊藤農園のスタッフは全員知っています。(*^-^*)
そして!!
肉まんがある時と無い時があるように、実はみかんにもある時と無い時があります!!!
1部の果物には隔年結果と言って『表年』と『裏年』というものがあります。
表年がみかんの沢山実る年。
裏年はみかんが少ししか実らない年です。
では、、みかんが少ししか実らない年に
木は何をしているのか?
それは、、、
木が大きくなるために枝を作っています!!
なぜ隔年で『みかん』か『枝』を作るのを分けているのでしょうか?、、、
その理由は、、、
栄養を使い分けている
美味しいみかんを作ることも、大きな木になるために枝を作ることも、
みかんの木にとっては体力も栄養も沢山必要な重労働なのです。
なので、みかんと枝を順番に作っているんですね(๑´◡`)
植物ホルモンが関係している
みかんに限らず全ての植物の生長には植物ホルモンというものがあります。
植物の中で行われる生理活動に必要なものですが、
この植物ホルモンである『ジベレリン』が隔年結果に影響しています。
ジベレリンはみかんの果実の中で作られており、徐々に枝に移動していきます。
このジベレリンが花芽(みかんの花になる芽)が出来るのを抑制してしまいます
みかんが沢山作った年はジベレリンも沢山作られます。
そして花芽が作られなければ、みかんも作られません。
みかんに使うはずだった栄養で枝が作られる。
結果、『みかん』よりも『枝』が多く作られる!!
なので正確には、表年がみかんの沢山実る年。
裏年がみかんの木が大きくなる年(枝が沢山出来る年)になります。
ですが、みかんが少ない年があると農家さんも困ってしまいます、、
実はこの表年と裏年に収穫出来るみかんの量は、農家さんの仕事によって少しなら調整することが出来ます。
・必要以上のみかんを着けないように未熟の時期から果実を取ってしまう『摘果』
・花と新芽のバランスを整える「剪定」
・足りなくなった栄養を補給してあげる「施肥」
・木にとって悪い虫や菌を除去する「農薬散布」※伊藤農園は減農薬農業を行っています
表年と裏年の収穫量の差をなるべく縮めることが農家さんの腕の見せ所といってもいいでしょう!!
木が生き生きと元気にみかんを作ることが出来るように、1つ1つしっかりとお世話してあげること。
そうすれば『裏年』でも沢山の美味しいみかんを作ってくれます
ですが、みかんを沢山作る表年も、あまり作らない裏年も、
みかんの木にとっては一生を生きていくサイクルの1つです。
みかんもやっぱり自然の恵み。自然相手には上手く出来ないことも多いのですが、そこも楽しみの1つ。
ちなみに『みかんを沢山作る年』とは
『みかんの花を沢山作る年』でもあります。
白くて小さいみかんの花が沢山咲いていればその年は美味しいみかんが沢山食べられるかもしれません。